美術館での
光触媒コーディング(ゼノコート)
美術館、博物館などでは、展示内容によっては、お客様に対して会話を制限しながらの鑑賞をお願いすることも多いのではないでしょうか。
おそらく、館内ごとに特別なガイドラインなどを設けておられると思います。
お客様に対して、一般的なことで、
- こまめな手洗い
- エレベーターの使用は、小さなお子様をお連れの方、車椅子をご利用の方、ご高齢の方などに限る
- 感染防止のため、壁や展示ケースには触れない
- 咳エチケットの徹底
- 他のお客様と、人と人との接触が生じない程度の間隔を空けて
- エントランスホール、展示室、トイレでの会話は、なるべく控える
など。
どれも大切なことですが、外から菌が持ち込まれることに対しては、どうしても防ぎようがありません。
※これは、お客様に限ったことではなく、館内でお仕事をされている従業員さまも同様のことがいえます。
まずは菌が繁殖しづらい環境をつくる上で、スタッフの皆さま一人一人が意識を高める事は、一番大切な事です。それぞれの会社様が、考えうるコロナ対策のガイドラインを作られているかと思います。
※ガイドラインを作成されてない場合は、私たちでガイドラインを作成し、スタッフの皆さまに新型コロナウイルス対策用のレクチャーをさせていただいております。私共が講師となり、プロの目線で徹底的にアドバイスをする事も可能です。また、日ごろの意識が行き届いているかをチェックさせていただくために、定期ご契約をさせていただく事も多くなりました。
そのため、美術館側としては、
こまめな消毒や、除菌を行っていると思います。しかし、これは非常に大変な作業であり、館内全てに、同様に除菌作業を行うことは、なかなか難しいのではないでしょうか。
菌はどこから付着するのかわかりません。
マスクをしているからといって、咳払いをすれば、マスクの隙間よりウイルスの飛沫はされてしまいます。
広い館内だからこそ、除菌だけでなく、菌自体が増えづらい環境を整備することが大切なのではないでしょうか。
最近では、
菌の繁殖などを、自動的に抑制してくれる光触媒という塗料などもあります。
近年、外壁材や塗料として使用されている光触媒ですが、実は室内でも使用できることをご存知でしょうか?一戸建ての室内はもちろん、
ビルのオフィスや美術館、タクシー、バスの至るところまで対応が可能なのです。
しかし、「実際にどのような効果があるのか分からない…」といって導入をためらっている方も多いかと思います。
そこで今回は、光触媒の特徴と室内で使用するメリット・デメリットについてご紹介します。光触媒を室内に導入することを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
1.光触媒とは?
光触媒とは太陽や蛍光灯などの光が当たると、その表面で強力な酸化力が生まれ、接触してくる有機化合物や細菌などの有害物質を除去できる環境浄化材料です。そのため、光を十分に必要とする光触媒を使用する場合、住宅やビルの壁面に使用するのがとても効果的です。
例えば、光触媒に含まれる二酸化チタンが太陽光に当たると活性酸素が作り、汚れを分解する「セルフクリーニング機能」を発揮します。また、塗膜が超親水状態という水を弾く状態になることにより、雨が降った時に分解した汚れを洗い流す効果もあります。
さらに、光触媒塗料は耐用年数が長いことが特徴で、最長20年と言われています。一般的に、塗料はグレードによって耐用年数と価格が変動し、安価なアクリル塗料やウレタン塗料の耐用年数は5〜8年、シリコン塗料は10年と言われています。そのため、この20年という耐用年数は、現在販売されている塗料の中でも非常に長い耐用年数なのです。
2.室内に光触媒を使用する5つのメリット
光触媒塗料は、室外に塗料されることが多いですが、室内でも使用することが可能です。そこでここからは、室内で光触媒を使用する5つのメリットについていくつか紹介します。
(1)消臭効果
光触媒には、二酸化チタンという成分が含まれています。この二酸化チタンが紫外線や蛍光灯などの光が当たると活性酸素を生成され、接触する臭いの原因の物質を吸着して水と二酸化炭素に分解して除去します。タバコの臭いやカビ臭、靴の臭いなど室内をあらゆる臭いを消臭するメリットがあります。
(2)有害物質の分解、除去効果
室内のアレルギー疾患の原因として建材や家具から揮発する「ホルムアルデヒド」と言われる有害物質も、光触媒コーティングが分解して、除去する効果があります。また、光触媒コーティングは、薬品や毒性のある物質で除去する方法とは異なり、安全性が非常に高い酸化チタンアパタイトという食品添加物にも使用されている物質が主成分ですそのため、副作用も出ないということもメリットの1つです。
(3)抗菌効果
光触媒は消臭効果に加えて、ノロウイルスやインフルエンザ、大腸菌、サルモネラ菌、カビ菌などを分解して除去する効果を持っています。特に、カビ菌などは繁殖すると胞子を放散させるため、カビのある部分にカビ取り剤で対処しても浮遊しているカビ菌の胞子が再び繁殖します。しかし、光触媒を壁クロスや天井面にコーティングすれば、これらの胞子にとても効果があるのです。
(4)防藻・防カビ効果
銀イオンが含まれている光触媒は、抗菌効果があるため、少ない光でも抗菌効果を発揮します。また、今までの抗菌剤では分解できなかった菌が死滅時に出す有害物質も光触媒酸化チタンが分解する効果があります。例えば、O-157、大腸菌、カビなどの菌を防ぎ、防カビ効果によって嫌な臭いも防ぐことが可能です。
(5)防汚効果
光触媒は、壁クロスに接触するアンモニアやその他の化学物質を分解して除去する効果があるため、タバコなどによる黄ばみを抑制する効果があります。その結果、清掃やリフォームのコストダウンにもつながります。
(6)光触媒のデメリット
光触媒にはたくさんのメリットがありますが、デメリットも少なからず存在します。例えばデメリットとして挙げられるのは、費用の高さです。光触媒は非常に耐久性が高いだけでなく、さまざまな機能を備えている分、費用も高くなってしまうのです。また、光触媒は酸化チタンが主な主成分です。酸化チタンは、その性質上、カラーバリエーションが白色系の色に偏ってしまいます。そのため、外壁塗料として黒などの濃い色の塗料にするのは難しいことから、選べる色の種類が限られてしまうこともデメリットとして挙げられます。
まとめ
今回は光触媒の特徴と、室内で使用するメリット・デメリットについて紹介しました。
光触媒は、外壁塗料としてのイメージが強いですが、室内でも使用されています。また、光触媒は消臭や除菌などの多くのメリットがありますが、デメリットもあります。メリット・デメリットを知った上で、光触媒を導入するかどうかを検討することをおすすめします。
光触媒の導入を検討中の方は、株式会社ネオテックスにぜひお問い合わせください。
当社では、光触媒コーティングだけでなく、外壁や屋根、内装のリフォーム工事も承っております
塗料の専門家だからこそ、お客様に対して安心して使っていただけるものを開発、提供ができます。